図書部 | Poppies3~ポピーズ3
ここは北国、北海道の盆地。
日曜日はおかしな天気だった。
2月の雨が氷点下ギリギリの冷たい風に吹きつけられて、辺りはピカピカツルツルの透明な氷に覆われた。

木の細い枝も氷に包まれてキラキラ。


すごい。
初めてみた。
モチモチの木だ!




まさに



切り絵でハートも釘づけにされたのを憶えている。




こういう現象だということは全く思いつかなかったな。

モチモチの木にはモチモチの実がなる。子供の頃はモチモチの木が本当に存在すると信じていたから当然モチモチの実も存在するはずだと信じていた。

モチモチの木が存在する?そんなはずなかろう。
しかし、しつこい子供は母親にしつこく聞く。モチモチの実のモチはどんなものかと。飽きもせず何度も同じ本を読んでと言い、最後にはやはりモチモチの実はどこにあるのかと聞いてくる。サンタはいないと理解出来るのに、何故モチモチの木はどこかにあるはずだと信じる事が出来るのか不思議だったらしい。
父に聞けばモチモチの木が絶対に存在しないという証明が出来ない限り、モチモチの木が存在するという可能性はある!と言っていたし、母もモチモチの木は存在しないとは言わなかったし、祖母も否定しなかった。

だから思った。
子供心ながらに思ってた。
モチモチの木になるモチモチの実で作った団子はこんな味なんだろうなと。
美味しいよね、ほっかいどうのきびだんご。


悩んだ事が記憶にある位に悩んだモチモチのモチの味。
しかしながら桃太郎の存在は完全に無視してたんだな…。
いや、桃太郎もモチモチの木も同じ世界にある感覚だったのかも。


モチモチの木は心の中に存在する木。
子供の頃にモチモチの種を蒔いたけど、まだまだ大木と呼ぶには程遠い。
当時の父と母と同じ位の年齢になってそう思うのでありました。 -----